3

(調節制御機構)

・T3・T4分泌促進

(1) (血中TRF濃度 上昇)
 間脳 視床下部からサイロキシン遊離因子TRF (Thyrotropin-releasing Factor) が
合成・分泌される.

(2) (血中TSH濃度 上昇)
 下垂体門脈系を通してTRFが下垂体好塩基性細胞を刺激し,
下垂体からの甲状腺刺激ホルモンTSH (Thyroid-stimulating Hormone,サイロトロピン) の合成・分泌を促進する.

(3) (濾胞上皮細胞内サイログロブリン濃度 上昇)
 TSHの甲状腺刺激作用により,甲状腺濾胞内に蓄積されたサイログロブリンが濾胞上皮細胞内へ再吸収されることを促進する.
  
(4) (血中T3・T4濃度 上昇)
 濾胞上皮細胞内でリソソームが分泌する淡白質分解酵素により,サイログロブリン加水分解してT3・T4を血中へ放出.

・T3・T4分泌抑制

(1) (血中T3・T4濃度 上昇)
 食餌性多量摂取やT3・T4標的細胞の障害によるT3・T4末梢消費速度の減衰により,血中T3・T4の過剰上昇.

(2) (視床下部における過剰血中T4濃度 受容)
 T4高濃度血液が間脳視床下部へ届く.

(3) (視床下部からのTHR分泌 抑制)(/u)

(4) (下垂体からのTSH分泌 抑制)(/u)

(5) (T3・T4分泌 抑制)(/u)